漢詩 十二月七日
村上市は変わらず時雨模様です。
摂心(坐禅週間)七日目となりました。
臘月(12月のこと)の八日間を臘八(ろうはち)と言って八日の朝、お釈迦様が深い禅定から覚め 明けの明星がキラリと光ったとき
「大地有情 同時成道 草木国土 悉皆成佛」と高らかに宣言された2500年前のお悟りの勝躅をお慕い申し上げ
恩に報い奉りて1日から8日の未明まで坐禅三昧に過ごすことを臘八摂心(ろうはつせっしん)ともうします。
僧堂(つまり禅宗の修行寺)では毎年この行事を努めております。私も何十年も この時期には僧堂に詰めておりましたが今年は諸般の事情で普済寺で一人摂心となった次第です。
一枚目はお釈迦様が29才でお城を出られ修行者となり6年間の苦行の末 里に降りてこられた出山(しゅっさん)の釈迦といわれる掛け軸です。
畳二枚ある本堂の天井絵
本日は龍と麒麟と獅子です。いよいよ明日は成道会(じょうどうえ)です。
臘八摂心は仏祖の箴(しん)(急所を突く針)に
患部を治療されながら行(ぎょう)じてきた。
三千年前の釈尊のお悟りの跡形を今新潟の北の外れの普済寺で細々と続けております。