漢詩 十二月二十九日 90才のお婆さんの死に哀悼

漢詩 十二月二十九日 90才のお婆さんの死に哀悼


雪うずたかく雲くらく春に到らず
堆雪冥雲不到春

嵐風 一夜 繊塵を払う
嵐風一夜払繊塵

忽然 界を隔つ黄泉の客
忽然隔界黄泉客

弦琴の跡を残す卒寿の人。
残跡弦琴卒寿人
              

雪うずたかく雲くらく春に到らず
堆雪冥雲不到春

嵐風 一夜 繊塵を払う
嵐風一夜払繊塵

忽然 界を隔つ黄泉の客
忽然隔界黄泉客

弦琴の跡を残す卒寿の人。
残跡弦琴卒寿人
              
 
【十二月二十九日】 
 九十才のお婆さんの死に哀悼


 雪うずたかく雲くらく春に到らず
堆雪冥雲不到春

 嵐風 一夜 繊塵を払う
嵐風一夜払繊塵

 忽然 界を隔つ黄泉の客
忽然隔界黄泉客

 弦琴の跡を残す卒寿の人。
残跡弦琴卒寿人
              

漢詩 十二月二十六日 村の若い方が亡くなられ哀悼

漢詩 十二月二十六日 村の若い方が亡くなられ哀悼


六十余齢 質直の人
六十余齢質直人

たとえ労苦たりとも天真に任せ
縦令労苦任天真

山川の友愛 最も親好
山川友愛最親好

惜しむべし未だ千壽の春の来たざる事を。
惜可未来千壽春
              

六十余齢 質直の人
六十余齢質直人

たとえ労苦たりとも天真に任せ
縦令労苦任天真

山川の友愛 最も親好
山川友愛最親好

惜しむべし未だ千壽の春の来たざる事を。
惜可未来千壽春
              
 
【十二月二十六日】 
 村の若い方が亡くなられ哀悼


 六十余齢 質直の人
六十余齢質直人

 たとえ労苦たりとも天真に任せ
縦令労苦任天真

 山川の友愛 最も親好
山川友愛最親好

 惜しむべし未だ千壽の春の来たざる事を。
惜可未来千壽春
              

漢詩 十二月二十六日 永平寺の禅師様の年頭口占の玉韻に和して両本山を敬って世界平和を祈る

漢詩 十二月二十六日 永平寺の禅師様の年頭口占の玉韻に和して両本山を敬って世界平和を祈る


遥かに憶う越前 雪裡の聲
遥憶越前雪裡聲

相州は春暖にして一天 清し
相州春暖一天清

東西南北 四維(しい)の外(ほか)
東西南北四維外

国土 山川 太平を祈る。
国土山川祈太平
              

遥かに憶う越前 雪裡の聲
遥憶越前雪裡聲

相州は春暖にして一天 清し
相州春暖一天清

東西南北 四維(しい)の外(ほか)
東西南北四維外

国土 山川 太平を祈る。
国土山川祈太平
              
 
【十二月二十六日】 
 永平寺の禅師様の年頭口占の玉韻に
 和して両本山を敬って世界平和を祈る


 遥かに憶う越前 雪裡の聲
遥憶越前雪裡聲

 相州は春暖にして一天 清し
相州春暖一天清

 東西南北 四維(しい)の外(ほか)
東西南北四維外

 国土 山川 太平を祈る。
国土山川祈太平
              

漢詩 十二月二十五日 元旦偶感

漢詩 十二月二十五日 元旦偶感


残生 七十二齢の春
残生七十二齢春

老樹の盆梅 色を添えて新らたなり
老樹盆梅添色新

天地 黎明 尺雪うずたかく
天地黎明堆尺雪

山房 穏坐する一閑人。
山房穏坐一閑人
              

残生 七十二齢の春
残生七十二齢春

老樹の盆梅 色を添えて新らたなり
老樹盆梅添色新

天地 黎明 尺雪うずたかく
天地黎明堆尺雪

山房 穏坐する一閑人。
山房穏坐一閑人
              
 
【十二月二十五日】 
 元 旦 偶 感


 残生 七十二齢の春
残生七十二齢春

 老樹の盆梅 色を添えて新らたなり
老樹盆梅添色新

 天地 黎明 尺雪うずたかく
天地黎明堆尺雪

 山房 穏坐する一閑人。
山房穏坐一閑人
              

漢詩 十二月二十五日 永平寺禅師の年頭の句に次韻

漢詩 十二月二十五日 永平寺禅師の年頭の句に次韻


無情説法なんの声ぞ
無情説法什麼聲

大葉の門頭 瑞色きよし
大葉門頭瑞色清

つちのえ いぬ 元朝 陽(ひ)の出ずる始め
戊戌元朝陽出始

山川 雪うずたかく一望 平かなり。
山川堆雪一望平
              

元朝に祈祷する説法の声
祈祷元朝説法聲

山川 国土 瑞祥きよし
山川国土瑞祥清

冷雲 長き処 陽(ひ)始めて生じ
冷雲長處陽生始

大葉の門頭 泰平を開く。
大葉門頭開泰平
              

無情説法なんの声ぞ
無情説法什麼聲

大葉の門頭 瑞色きよし
大葉門頭瑞色清

つちのえ いぬ 元朝 陽(ひ)の出ずる始め
戊戌元朝陽出始

山川 雪うずたかく一望 平かなり。
山川堆雪一望平
              

元朝に祈祷する説法の声
祈祷元朝説法聲

山川 国土 瑞祥きよし
山川国土瑞祥清

冷雲 長き処 陽(ひ)始めて生じ
冷雲長處陽生始

大葉の門頭 泰平を開く。
大葉門頭開泰平
              
 
【十二月二十五日】 
 永平寺禅師の年頭の句に次韻


 無情説法なんの声ぞ
無情説法什麼聲

 大葉の門頭 瑞色きよし
大葉門頭瑞色清

 つちのえ いぬ 元朝 陽(ひ)の出ずる始め
戊戌元朝陽出始

 山川 雪うずたかく一望 平かなり。
山川堆雪一望平
              

 元朝に祈祷する説法の声
祈祷元朝説法聲

 山川 国土 瑞祥きよし
山川国土瑞祥清

 冷雲 長き処 陽(ひ)始めて生じ
冷雲長處陽生始

 大葉の門頭 泰平を開く。
大葉門頭開泰平
              

漢詩 十二月二十三日 寒(冬)ボタン

漢詩 十二月二十三日 寒(冬)ボタン


雪庭の悄坐(しょうざ ひっそり)うたた無端(はしなく)
雪庭悄坐転無端

時に是れ薄紅の冬牡丹
時是薄紅冬牡丹

歳晩に明りを点ずるは まさに意あるべし
歳晩点明応有意

一陽来復の春のゆるかりしを待たんことを。
一陽来復待春寛
              

雪庭の悄坐(しょうざ ひっそり)うたた無端(はしなく)
雪庭悄坐転無端

時に是れ薄紅の冬牡丹
時是薄紅冬牡丹

歳晩に明りを点ずるは まさに意あるべし
歳晩点明応有意

一陽来復の春のゆるかりしを待たんことを。
一陽来復待春寛
              
 
【十二月二十三日】 
 寒(冬)ボタン


 雪庭の悄坐(しょうざ ひっそり)うたた無端(はしなく)
雪庭悄坐転無端

 時に是れ薄紅の冬牡丹
時是薄紅冬牡丹

 歳晩に明りを点ずるは まさに意あるべし
歳晩点明応有意

 一陽来復の春のゆるかりしを待たんことを。
一陽来復待春寛
              

漢詩 十二月二十一日 雪の大地に帰って行かれた96才のお婆さんに哀悼 

漢詩 十二月二十一日 雪の大地に帰って行かれた96才のお婆さんに哀悼


皚〃たる極月 郷に帰る事を得る
皚皚極月得帰郷

百寿の高齢に四霜すくなし (九十六才のこと)
百寿高齢減四霜

一夜 心身 あい変じて去り
一夜心身相変去

村園 山野 冷雲は長し。
村園山野冷雲長
              

皚〃たる極月 郷に帰る事を得る
皚皚極月得帰郷

百寿の高齢に四霜すくなし (九十六才のこと)
百寿高齢減四霜

一夜 心身 あい変じて去り
一夜心身相変去

村園 山野 冷雲は長し。
村園山野冷雲長
              
 
【十二月二十一日】 
 雪の大地に帰って行かれた
 九十六才のお婆さんに哀悼


 皚〃たる極月 郷に帰る事を得る
皚皚極月得帰郷

 百寿の高齢に四霜すくなし (九十六才のこと)
百寿高齢減四霜

 一夜 心身 あい変じて去り
一夜心身相変去

 村園 山野 冷雲は長し。
村園山野冷雲長
              

漢詩 十二月二十日 賀 元輝宗師御成婚

漢詩 十二月二十日 賀 元輝宗師御成婚


師翁の遷化 いかんともし難く (遷化は禅僧が亡くなること)
師翁遷化奈何難

多く 因縁の思い是れ万端なり
多是因縁思万端

涙を揮う長林 華燭の典 (長林はお寺の名前)
揮涙長林華燭典

敬三和尚 共に相 歓(かん)たり。(敬三は亡くなった友の名前)
敬三和尚共相歓
              

師翁の遷化 いかんともし難く (遷化は禅僧が亡くなること)
師翁遷化奈何難

多く 因縁の思い是れ万端なり
多是因縁思万端

涙を揮う長林 華燭の典 (長林はお寺の名前)
揮涙長林華燭典

敬三和尚 共に相 歓(かん)たり。(敬三は亡くなった友の名前)
敬三和尚共相歓
              
 
【十二月二十日】 
 賀 元輝宗師 御成婚


 師翁の遷化 いかんともし難く (遷化は禅僧が亡くなること)
師翁遷化奈何難

 多く 因縁の思い是れ万端なり
多是因縁思万端

 涙を揮う長林 華燭の典 (長林はお寺の名前)
揮涙長林華燭典

 敬三和尚 共に相 歓(かん)たり。(敬三は亡くなった友の名前)
敬三和尚共相歓
              

漢詩 十二月十九日 歳晩書懐

漢詩 十二月十九日 歳晩書懐


臘月の寒威 雪を得て加わり (臘月は12月)
臘月寒威得雪加

庭柯の玉樹 花の開くに似たり (庭柯は庭の木)
庭柯玉樹似開花

山房の穏座 人の訪ぬる無く (山房は山寺)
山房穏座無人訪

丁酉(ひのととり)の年窮わまり静かに茶を点づ。
丁酉年窮点静茶
              

臘月の寒威 雪を得て加わり (臘月は12月)
臘月寒威得雪加

庭柯の玉樹 花の開くに似たり (庭柯は庭の木)
庭柯玉樹似開花

山房の穏座 人の訪ぬる無く (山房は山寺)
山房穏座無人訪

丁酉(ひのととり)の年窮わまり静かに茶を点づ。
丁酉年窮点静茶
              
 
【十二月十九日】 
 歳 晩 書 懐


 臘月の寒威 雪を得て加わり (臘月は十二月)
臘月寒威得雪加

 庭柯の玉樹 花の開くに似たり (庭柯は庭の木)
庭柯玉樹似開花

 山房の穏座 人の訪ぬる無く (山房は山寺)
山房穏座無人訪

 丁酉(ひのととり)の年窮わまり静かに茶を点づ。
丁酉年窮点静茶
              

漢詩 十二月十八日 新雪

漢詩 十二月十八日 新雪


境庭の枝葉 六花ひらく
境庭枝葉六花開

歳晩の無聊に遊意もよおし
歳晩無聊遊意催

いたずらに林間の古道によって歩けば
徒歩林間從古道

前途の処処 雪 堆(たい)をなす。(堆はうずたかい)
前途処処雪成堆
              

境庭の枝葉 六花ひらく
境庭枝葉六花開

歳晩の無聊に遊意もよおし
歳晩無聊遊意催

いたずらに林間の古道によって歩けば
徒歩林間從古道

前途の処処 雪 堆(たい)をなす。(堆はうずたかい)
前途処処雪成堆
              
 
【十二月十八日】 
 新 雪


 境庭の枝葉 六花ひらく
境庭枝葉六花開

 歳晩の無聊に遊意もよおし
歳晩無聊遊意催

 いたずらに林間の古道によって歩けば
徒歩林間從古道

 前途の処処 雪 堆(たい)をなす。(堆はうずたかい)
前途処処雪成堆