漢詩 5月11日 頭石(あたまいし)ー新潟村上 普済寺ー

漢詩 五月十一日 頭石(あたまいし)ー新潟村上 普済寺ー
歴代住職のお墓です。500年の歴史の中で三十二代 頭石は大小32個❗
 放射冷却で気温が極端に下がった朝 村のご婦人が脳出血で亡くなられました。


凍天冷却 早朝の風
凍天冷却早朝風

温貌 音声の消息 空(むなし)
温貌音聲消息空

八十五才 往事を思えば
八十五才思往事

児孫の撫育 全功を見る。
児孫撫育見全功
              
【五月十一日】 
 頭石(あたまいし)ー新潟村上 普済寺ー
歴代住職のお墓です。五百年の歴史の中で
三十二代 頭石は大小三十二個❗
 放射冷却で気温が極端に下がった朝
 村のご婦人が脳出血で亡くなられました。

凍天冷却 早朝の風
凍天冷却早朝風

温貌 音声の消息 空(むなし)
温貌音聲消息空

八十五才 往事を思えば
八十五才思往事

児孫の撫育 全功を見る。
児孫撫育見全功
              
【五月十一日】 
 頭石(あたまいし)ー新潟村上 普済寺ー
歴代住職のお墓です。五百年の歴史の中で
三十二代 頭石は大小三十二個❗
 放射冷却で気温が極端に下がった朝
 村のご婦人が脳出血で亡くなられました。

凍天冷却 早朝の風
凍天冷却早朝風

温貌 音声の消息 空(むなし)
温貌音聲消息空

八十五才 往事を思えば
八十五才思往事

児孫の撫育 全功を見る。
児孫撫育見全功
              

漢詩 5月1日 令和改元5月1日を迎え慶祝の讃歌一偈 ー新潟村上 普済寺ー

五月一日 

令和改元五月一日を迎え慶祝の讃歌一偈 ー新潟村上 普済寺ー

新皇后雅子妃殿下のご出身小和田家は越後村上藩の家臣であった関係から雅子妃殿下の本籍は皇室に入られるまで村上市にあり村上市民には本日は特別な日となっております。村上大祭のオシャギリの巡行引き回し 夜には提灯行列も計画されております。
 村上へ❗普済寺へお越しください❗


皇統 連綿 令和に至り
皇統連綿至令和

巍々たる金相 山河を照す
巍巍金相照山河

泰平 天下 村酒を酌めば
泰平天下酌村酒

千里の皐風(こうふう) 一曲の歌。(千里 サツキの風 一曲の歌)
千里皐風一曲歌
              
【五月一日】 
 令和改元五月一日を迎え慶祝の讃歌一偈 ー新潟村上 普済寺ー
新皇后雅子妃殿下のご出身小和田家は越後村上藩の家臣であった関係から
雅子妃殿下の本籍は皇室に入られるまで村上市にあり村上市民には本日は
特別な日となっております。村上大祭のオシャギリの巡行引き回し 夜に
は提灯行列も計画されております。
 村上へ❗普済寺へお越しください❗


皇統 連綿 令和に至り
皇統連綿至令和

巍々たる金相 山河を照す
巍巍金相照山河

泰平 天下 村酒を酌めば
泰平天下酌村酒

千里の皐風(こうふう) 一曲の歌。(千里 サツキの風 一曲の歌)
千里皐風一曲歌
              
【五月一日】 
 令和改元五月一日を迎え慶祝の讃歌一偈 ー新潟村上 普済寺ー
新皇后雅子妃殿下のご出身小和田家は越後村上藩の家臣であった関係から
雅子妃殿下の本籍は皇室に入られるまで村上市にあり村上市民には本日は
特別な日となっております。村上大祭のオシャギリの巡行引き回し 夜に
は提灯行列も計画されております。
 村上へ❗普済寺へお越しください❗


皇統 連綿 令和に至り
皇統連綿至令和

巍々たる金相 山河を照す
巍巍金相照山河

泰平 天下 村酒を酌めば
泰平天下酌村酒

千里の皐風(こうふう) 一曲の歌。(千里 サツキの風 一曲の歌)
千里皐風一曲歌
              

漢詩 4月28日 四月下旬 燃え出る若葉。 ー新潟村上 普済寺ー

漢詩 四月下旬 燃え出る若葉。 ー新潟村上 普済寺ー春に背いて米寿の生涯を終えた翁に哀悼の詩を送ります。


超え来たり過し去る有為の縁
超来過去有為縁 

米寿の生涯 石火 遷(めぐる)
米寿生涯石火遷

得失 是非 更に問わず
得失是非更不問

韶光 四月 北亡の煙。
韶光四月北邙煙
              
【四月下旬】 
 燃え出る若葉。 ー新潟村上 普済寺ー
春に背いて米寿の生涯を終えた翁に哀悼の詩を送ります。


超え来たり過し去る有為の縁
超来過去有為縁 

米寿の生涯 石火 遷(めぐる)
米寿生涯石火遷

得失 是非 更に問わず
得失是非更不問

韶光 四月 北亡の煙。
韶光四月北邙煙
              
【四月下旬】 
 燃え出る若葉。 ー新潟村上 普済寺ー
春に背いて米寿の生涯を終えた翁に哀悼の詩を送ります。


超え来たり過し去る有為の縁
超来過去有為縁 

米寿の生涯 石火 遷(めぐる)
米寿生涯石火遷

得失 是非 更に問わず
得失是非更不問

韶光 四月 北亡の煙。
韶光四月北邙煙
              

漢詩 4月20日 源平ハナモモが咲き ソメイヨシノの満開。3枚目はプリンセスマサコ(雅子妃の御名前のサクラ。) 夢のような春が来ました。

漢詩 四月二十日 
源平ハナモモが咲き ソメイヨシノの満開。3枚目はプリンセスマサコ(雅子妃の御名前のサクラ。)
夢のような春が来ました。
明日は後輩(修行のお寺での生徒)のお寺で説教師(布教師)のお役目を勤めます。


花は紅 柳は緑 是斯辰(これ このとき)
花紅柳緑是斯辰

加治川の辺(ほとり)瑞色 新らたなり
加治川邉瑞色新

法旆(ほうはい)高翻(たかくひるがえる)禅定寺
法旆高翻禅定寺

恒期(ごうき)の般若 機輪を転ず。
恒期般若轉機輪
              
【四月二十日】 
 源平ハナモモが咲き ソメイヨシノの満開。
三枚目はプリンセスマサコ(雅子妃の御名前のサクラ。)
夢のような春が来ました。
明日は後輩(修行のお寺での生徒)のお寺で
説教師(布教師)のお役目を勤めます。


花は紅 柳は緑 是斯辰(これ このとき)
花紅柳緑是斯辰

加治川の辺(ほとり)瑞色 新らたなり
加治川邉瑞色新

法旆(ほうはい)高翻(たかくひるがえる)禅定寺
法旆高翻禅定寺

恒期(ごうき)の般若 機輪を転ず。
恒期般若轉機輪
              
【四月二十日】 
 源平ハナモモが咲き ソメイヨシノの満開。
三枚目はプリンセスマサコ(雅子妃の御名前のサクラ。)
夢のような春が来ました。
明日は後輩(修行のお寺での生徒)のお寺で
説教師(布教師)のお役目を勤めます。


花は紅 柳は緑 是斯辰(これ このとき)
花紅柳緑是斯辰

加治川の辺(ほとり)瑞色 新らたなり
加治川邉瑞色新

法旆(ほうはい)高翻(たかくひるがえる)禅定寺
法旆高翻禅定寺

恒期(ごうき)の般若 機輪を転ず。
恒期般若轉機輪
              

漢詩 4月17日 昨日は蓮(蓮華)の植え替えを村の方がして下さいました。

漢詩 四月十七日 
昨日は蓮(蓮華)の植え替えを村の方がして下さいました。今年の春 
FBの友達さんから送って貰った古代蓮は一番大きいカメに植えました。咲くのが大いに楽しみです❗
本日四月十七日は(亡妻の命日)‼


四月の軽風 暖気 加わり
四月軽風暖気加

春 越後 北邨(ほくそん)の家に巡る
春巡越後北邨家

亡妻の忌景 正當の日
亡妻忌景正當日

暫且 桜雲 疎影を遮る。(暫且ざんしゃ しばしの意)
暫且桜雲疎影遮
              
【四月十七日】 
 昨日は蓮(蓮華)の植え替えを
村の方がして下さいました。
今年の春フェイスブックの友達 さんから送って貰った
古代蓮は一番大きいカメに植えました。
咲くのが大いに楽しみです❗
本日四月十七日は(亡妻の命日)‼


四月の軽風 暖気 加わり
四月軽風暖気加

春 越後 北邨(ほくそん)の家に巡る
春巡越後北邨家

亡妻の忌景 正當の日
亡妻忌景正當日

暫且 桜雲 疎影を遮る。(暫且ざんしゃ しばしの意)
暫且桜雲疎影遮
              
【四月十七日】 
 昨日は蓮(蓮華)の植え替えを
村の方がして下さいました。
今年の春フェイスブックの友達 さんから送って貰った
古代蓮は一番大きいカメに植えました。
咲くのが大いに楽しみです❗
本日四月十七日は(亡妻の命日)‼


四月の軽風 暖気 加わり
四月軽風暖気加

春 越後 北邨(ほくそん)の家に巡る
春巡越後北邨家

亡妻の忌景 正當の日
亡妻忌景正當日

暫且 桜雲 疎影を遮る。(暫且ざんしゃ しばしの意)
暫且桜雲疎影遮
              

漢詩 4月14日 春の光が柔らかくなってます😄四月十七日は亡き妻の命日。哀悼の詩です。

漢詩 四月十四日
 
春の光が柔らかくなってます😄
四月十七日は亡き妻の命日。哀悼の詩です。

浄洋観音像

慈母観音像

左が浄洋観音像 右が慈母観音像。


亡妻 なお います七回の春
亡妻尚在七回春

祥日 正当 忌辰に逢う
祥日正當逢忌辰

沈水 炉に焚く 薫発の処
沈水焚爐薫発處

一期の花影 一期 新らたなり。
一期花影一期新
              
【四月十四日】 
 春の光が柔らかくなってます😄
四月十七日は亡き妻の命日。
哀悼の詩です。。


亡妻 なお います七回の春
亡妻尚在七回春

祥日 正当 忌辰に逢う
祥日正當逢忌辰

沈水 炉に焚く 薫発の処
沈水焚爐薫発處

一期の花影 一期 新らたなり。
一期花影一期新
              
【四月十四日】 
 春の光が柔らかくなってます😄
四月十七日は亡き妻の命日。
哀悼の詩です。。


亡妻 なお います七回の春
亡妻尚在七回春

祥日 正当 忌辰に逢う
祥日正當逢忌辰

沈水 炉に焚く 薫発の処
沈水焚爐薫発處

一期の花影 一期 新らたなり。
一期花影一期新
              

漢詩 4月13日 ウエルカムフラワー😄サンシュユとスズマキサクラ

漢詩 四月十三日 
ウエルカムフラワー😄

サンシュユとスズマキサクラ(代掻きしてモミを蒔く頃に咲く一番早いサクラ)

84才の翁へ哀悼の詩です。


四月の軽風 寿春に向かう
四月軽風向壽春

八旬四歳 独り身を藏(かくす)
八旬四歳独藏身

尊容 尚(なお) 在(います)霊壇の下(もと)
尊容尚在霊壇下

一夜 嵐 吹き 涙 巾を湿めらす。
一夜吹嵐涙湿巾
              
【四月十三日】 
 ウエルカムフラワー😄
サンシュユとスズマキサクラ(代掻きしてモミを蒔く頃に咲く一番早いサクラ)
 八十四才の翁へ哀悼の詩です



四月の軽風 寿春に向かう
四月軽風向壽春

八旬四歳 独り身を藏(かくす)
八旬四歳独藏身

尊容 尚(なお) 在(います)霊壇の下(もと)
尊容尚在霊壇下

一夜 嵐 吹き 涙 巾を湿めらす。
一夜吹嵐涙湿巾
              
【四月十三日】 
 ウエルカムフラワー😄
サンシュユとスズマキサクラ(代掻きしてモミを蒔く頃に咲く一番早いサクラ)
 八十四才の翁へ哀悼の詩です



四月の軽風 寿春に向かう
四月軽風向壽春

八旬四歳 独り身を藏(かくす)
八旬四歳独藏身

尊容 尚(なお) 在(います)霊壇の下(もと)
尊容尚在霊壇下

一夜 嵐 吹き 涙 巾を湿めらす。
一夜吹嵐涙湿巾
              

漢詩 4月8日 四月になると毎日が思い出です。

漢詩 四月八日 四月になると毎日が思い出です。


慧覚浄洋観世音(えがく じょうよう かんぜおん)
慧覚浄洋観世音

妙身は大悲心を応現したまう
妙身応現大悲心

七回忌景 なお在(いますが)如くに
七回忌景猶如在

再来の人を梵宇の陰に看る。
看再来人梵宇陰
              
【四月八日】 
 四月になると毎日が思い出です。



慧覚浄洋観世音(えがく じょうよう かんぜおん)
慧覚浄洋観世音

妙身は大悲心を応現したまう
妙身応現大悲心

七回忌景 なお在(いますが)如くに
七回忌景猶如在

再来の人を梵宇の陰に看る。
看再来人梵宇陰
              
【四月八日】 
 四月になると毎日が思い出です。



慧覚浄洋観世音(えがく じょうよう かんぜおん)
慧覚浄洋観世音

妙身は大悲心を応現したまう
妙身応現大悲心

七回忌景 なお在(いますが)如くに
七回忌景猶如在

再来の人を梵宇の陰に看る。
看再来人梵宇陰
              

漢詩 4月6日 四月花冷えの日々 紅梅の開花が足踏みです❗この辺ではソメイヨシノは4月20日頃❗

漢詩 四月六日 
四月花冷えの日々 紅梅の開花が足踏みです❗
この辺ではソメイヨシノは四月二十日頃❗
92才のご婦人が春に背むいて旅立たれました。哀悼の詩。


先に夫君を送って有(ゆう)
四旬(しじゅん40年のこと)
先送夫君有四旬

家道を守成(しゅせい)する不壊(ふえ)の身
守成家道不壊身

風 花裡より芳意に及ぶも
風従花裡及芳意

九十二齢 むなしく春に背むく。
九十二齢空背春
              
【四月六日】 
 四月花冷えの日々
 紅梅の開花が足踏みです❗
この辺ではソメイヨシノは四月二十日頃❗
92才のご婦人が春に背むいて旅立たれました。
哀悼の詩。


先に夫君を送って有(ゆう)
四旬(しじゅん40年のこと)
先送夫君有四旬

家道を守成(しゅせい)する不壊(ふえ)の身
守成家道不壊身

風 花裡より芳意に及ぶも
風従花裡及芳意

九十二齢 むなしく春に背むく。
九十二齢空背春
              
【四月六日】 
 四月花冷えの日々
 紅梅の開花が足踏みです❗
この辺ではソメイヨシノは四月二十日頃❗
92才のご婦人が春に背むいて旅立たれました。
哀悼の詩。


先に夫君を送って有(ゆう)
四旬(しじゅん40年のこと)
先送夫君有四旬

家道を守成(しゅせい)する不壊(ふえ)の身
守成家道不壊身

風 花裡より芳意に及ぶも
風従花裡及芳意

九十二齢 むなしく春に背むく。
九十二齢空背春
              

漢詩 4月1日 紅梅がようやく咲き始めた四月一日。 祝 令和 改元号

漢詩 四月一日 紅梅がようやく咲き始めた四月一日。
祝 令和 改元号 (令和 元号が改たまるを祝う)


令月 風に和する改元を迎え
令月和風迎改元

梅花 気淑(きよく) 心魂を洗う
梅花気淑洗心魂

心を安んじ法を護りて平天下(へいてんか)
安心護法平天下

聖壽 無窮なり子孫を覆う。
聖壽無窮覆子孫
              
【四月一日】 
 紅梅がようやく咲き始めた四月一日。
祝 令和 改元号 (令和 元号が改たまるを祝う)



令月 風に和する改元を迎え
令月和風迎改元

梅花 気淑(きよく) 心魂を洗う
梅花気淑洗心魂

心を安んじ法を護りて平天下(へいてんか)
安心護法平天下

聖壽 無窮なり子孫を覆う。
聖壽無窮覆子孫
              
【四月一日】 
 紅梅がようやく咲き始めた四月一日。
祝 令和 改元号 (令和 元号が改たまるを祝う)



令月 風に和する改元を迎え
令月和風迎改元

梅花 気淑(きよく) 心魂を洗う
梅花気淑洗心魂

心を安んじ法を護りて平天下(へいてんか)
安心護法平天下

聖壽 無窮なり子孫を覆う。
聖壽無窮覆子孫
              

万葉集巻五 815

梅花謌卅二首并序  標訓 梅花の歌三十二首、并せて序

天平二年正月十三日、萃于帥老之宅、申宴會也。于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。加以、曙嶺移雲、松掛羅而傾盖、夕岫結霧、鳥封穀而迷林。庭舞新蝶、空歸故鴈。於是盖天坐地、促膝飛觴。忘言一室之裏、開衿煙霞之外。淡然自放、快然自足。若非翰苑、何以濾情。詩紀落梅之篇。古今夫何異矣。宜賦園梅聊成短詠。

序訓 天平二年正月十三日に、帥の老の宅に萃(あつ)まりて、宴會を申く。時、初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す。加以(しかのみにあらず)、曙の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて盖(きぬがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥は穀(うすもの)に封(こ)められて林に迷ふ。庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、空には故鴈歸る。於是、天を盖(きにがさ)とし地を坐とし、膝を促け觴(さかずき)を飛ばす。言を一室の裏(うち)に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然と自ら放(ほしきさま)にし、快然と自ら足る。若し翰苑(かんゑん)に非ずは、何を以ちて情を壚(の)べむ。詩に落梅の篇を紀(しる)す。古(いにしへ)と今とそれ何そ異ならむ。宜しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠を成すべし。

訳) 天平二年正月十三日、長官の旅人の邸宅に集い宴会を開いた。時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡の前で装う白粉のように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている。そのうえ、明け方の山頂には雲が移ろい、松は薄絹のような雲を被いて天蓋を傾け、山の窪みに霧がわだかまって、鳥は霧にたちこめられて、林に迷っている。庭には新しい蝶が舞い、空には年を越した雁が飛び去っていく。ここに天を天蓋とし、地を座として、人々は膝を近づけて酒盃を酌み交わしている。一座は言葉を忘れて睦みあい、雲の外に襟を開きあっている。それぞれが淡々と心の赴くままに振る舞い、快く満ち足りている。もし筆に記すのでなければ、どうやって言いあらわす事ができようか。詩経にも落梅の詩篇が記されている。古今異なるはずもなく、庭の梅をよんで、いささかの短歌を作ろうではないか。
正月になり新春がやってきたら、このように梅を招きながら、楽しい時間を過ごそう。